熊本県の木村知事、発言を訂正し謝罪「一般事務職や学校の普通科はいらない」発言の背景と真意
2024年8月20日、熊本県の木村敬知事が県庁内の会議で「一般事務職や学校の普通科なんかいらない」と発言し、22日の定例記者会見でこの発言を訂正し謝罪しました。木村知事は会見で「私の発言が十分真意を伝えきれずにいたところで、不快な思いをされた方がおられると思います。そういう発言にいたったことを大変申し訳なく思っています」と述べました。
この発言の背景には、県内で深刻化する人材不足の問題がありました。特に建築・土木・介護サービスといった分野で人手不足が課題となっており、木村知事はこれに対応するための議論を活発化させる意図で発言したと説明しました。「一般事務とかはいらないんですよ。そういう若者を育てちゃいけないんですよ」と述べたものの、これが真意を誤解され、批判を受けることとなりました。
さらに木村知事は「これからの時代に本当に必要な産業を今の求職者が希望していない。非常に未来を見据えたうえでのミスマッチ」と指摘し、事務職がAIに取って代わられる未来を見据えての発言であったと強調しました。知事は「事務職をなくしたり、普通科高校を廃止するつもりは全くない」と述べ、誤解を招いたことについて謝罪しました。
熊本県の雇用情勢がどのように変わっていくのか、注目が集まります。
