萩生田光一候補を応援する嫌韓・嫌中の櫻井よしこ氏、その理由は？
2025年の衆議院選挙で、八王子駅北口で声を張り上げた萩生田光一元自民党政調会長。裏金疑惑や旧統一教会との関係が指摘され、無所属での出馬を余儀なくされた彼は、まさに背水の陣での戦いを強いられています。そんな彼のもとに、思いがけない援軍が現れました。ジャーナリストで保守派論客として知られる櫻井よしこ氏です。
櫻井氏は、嫌韓・嫌中の姿勢で知られ、韓国や中国に対して強硬な意見を発信してきた人物。そんな彼女が、旧統一教会と深い関わりを持つとされる萩生田候補を応援する姿勢を示したことは、多くの人にとって驚きのニュースでした。旧統一教会は反日思想を持つ教義で知られ、韓国への献身を求めるとも解釈されるその思想と、櫻井氏のこれまでの主張は大きく矛盾するように見えます。
しかし、10月13日に行われた萩生田候補の国政報告会に出席した櫻井氏は、彼を全力で応援すると明言しました。「私は本来、誰かの応援に出ることはしない」と前置きした上で、「今回は例外中の例外」として萩生田氏を支持する姿勢を強調しました。会場では、石破茂首相や河野太郎氏に対する批判を展開し、安倍晋三元総理が「この男だけは総理にしてはならない」と言っていた人物だと述べるなど、会場の笑いを誘いました。
さらに、裏金疑惑についても「萩生田氏は派閥の指示に従っていただけだ」と擁護。政治資金の不記載問題に関して「裏金とは違う」と強調し、メディアによる不公正な攻撃だと主張しました。左派メディアによる「不条理な叩き」を指摘し、安倍元総理と同様に理不尽な攻撃を受けていると訴えました。
一方で、対立候補である立憲民主党の有田芳生氏についても、「スターリンの名前をもらった共産党主義者のような人」と強い言葉で非難し、政治的な対立を鮮明にしました。
櫻井氏の応援は、萩生田候補の選挙戦において強力なバックアップとなるでしょうが、嫌韓・嫌中を貫いてきた彼女が、なぜ旧統一教会との関係が問題視されている候補を応援するのか、その真意は謎めいています。思想や信条の自由があるとはいえ、その矛盾には多くの注目が集まっています。
