最近、大阪ミナミのホストクラブに異変が起きている。東京の歌舞伎町からホストたちが続々と進出してきているのだ。その背景には、東京での「売掛禁止制度」の影響があるとされている。
東京・歌舞伎町では、2024年4月から「売掛」制度が廃止された。売掛とは、客が飲食代をホストが立て替え、後日客が返済する“ツケ払い”のこと。これにより、客が売掛金を返済するために風俗や売春に走るケースが多発していたため、厳しく規制されたのだ。しかし、この規制がホスト業界にどんな影響を与えているのか、大阪では異なる光景が広がっている。
大阪ミナミは商売の町として知られ、その文化には独自のものがある。ここでは、売掛制度が依然として行われており、ホストたちもこのシステムを利用している。東京の規制が大阪のホスト業界に影響を及ぼすどころか、むしろ逆に、東京からミナミへの進出が加速しているのが現状だ。
大阪のホストクラブオーナーやスタッフは、東京での厳しい規制を逆手に取り、ミナミでのビジネスを拡大している。ミナミの商売文化では、売掛が依然としてOKとされており、これは「さすが商売の町、大阪ならではのスタイル」とも言える。東京では売掛が廃止され、風俗や売春に依存するリスクが指摘されたが、大阪ではその文化が根強く残っているのだ。
「売掛なしなんてありえへん」と感じる人も多いだろう。大阪では、売掛が商売の一部として長年受け入れられており、その文化がいまだに根強く残っている。そのため、東京から進出してきたホストたちも、ミナミでのビジネスのチャンスを掴みやすいのだ。
商売の町、大阪のホスト業界にとって、売掛制度の存続は単なる慣習以上の意味を持っている。大阪のホスト文化がどのように変化していくのか、注目が集まるところだ。
