小泉進次郎氏は、自民党総裁選が始まる前から注目され、メディアの間でも「進次郎で決まり」という雰囲気が漂っていました。内閣の未来を考える記事が出るほど、彼の人気は高かったのです。しかし、公示されてからテレビや地方での公開討論会が始まると、状況は急激に変わりました。
数々の討論会やインタビューでの発言が、彼の「無能ぶり」と「迷言」として世間に広まり、進次郎氏への支持が急速に失速していきました。その一連の発言を振り返ると、彼の能力不足が明らかになります。
まず、公示日の12日の夜、全国ネットの人気報道番組「報道ステーション」の公開討論会で、菅義偉氏を慕う人たちは「派閥」ではないかと質問された際、進次郎氏は「菅さんであろうと誰であろうと選挙になったら応援してくれたら一番有り難いですよ」と回答。質問とは全く関係ない内容で、意味不明な返答をしてしまいました。
さらに、記者クラブでの会見で早期解散の不条理性を指摘された際には、「総裁選の日に解散すると思っている人もいるがそれは無理だ」と発言。しかし、そのような発想をする人はおらず、この発言自体が不必要なものでした。その上で「兎に角早期解散に問題はない、なぜなら僕は総裁選で政権構想十分説明してるからだ」と付け加えましたが、質問に適切に答えていないため、彼が「十分説明している」と言うこと自体が冗談のように思われました。
地方での討論会では、奨学金返済に不安を抱く男子学生が「40歳まで返済が続く中で結婚や子育てができるのか」と問いかけた際、進次郎氏は「大学に行くのがすべてではない」と発言。大学に通う学生に対して、この発言は非常に不適切で、全く回答になっていません。
また、記者クラブで行われた公開討論会では、来年カナダで開催されるG7で何を発信するのかと質問された時、外交に関する内容には一切触れず、「カナダのトルドー首相が43歳で就任したが、私は今43歳だ。だから、43歳総理就任というトップ同士が胸襟を開いて外交を切り開いていく」と発言。これもまた、質問とは無関係で無意味な内容でした。
これらの迷言の連発は、国民の間で進次郎氏が総理としての資質に欠けることを広く認識させるきっかけとなりました。バラエティ番組でも揶揄されるようになり、昼のワイドショー『ひるおび』では、43歳でトルドー首相と同い年であることを強調した発言に対し、「高校生みたいなことを言っている」と批判されました。また、環境大臣時代に「環境政策はセクシーだ」と発言したことも再び取り上げられ、視聴者からは「一番不安なのは外国」との声が挙がりました。
進次郎氏の失速は、彼がテレビや公開討論会の場で適切な発言や議論ができないことが明らかになり、国民全体に彼の無能さが広まった結果だと言えるでしょう。
