パリ五輪の体操女子日本代表が、試合会場のベルシー・アリーナで初練習を行いました。19日に飲酒と喫煙問題で主将の宮田笙子選手が代表を辞退し、異例の4人体制での参加が決まりました。この状況下での彼女たちの心境や、補欠選手の繰り上げができない理由について探ります。
まず、補欠の繰り上げがなぜできないのかについてです。五輪の体操競技では、各国が予選に挑む選手は基本的に5人とされています。しかし、日本女子チームは宮田選手の辞退により4人で戦うこととなりました。この異例の対応は、五輪の規定によるもので、一度登録された選手の変更は極めて困難であるためです。特に、大会直前の変更は、他国との公平性を保つためにも厳格に管理されています。
宮田選手の辞退を受けて、牛奥小羽選手は当初の跳馬のみの出場予定から4種目に挑戦することになりました。「ちょっと焦ることもあった」と語る彼女ですが、「焦っても自分のできることは変わらない。いつも通り落ち着いて自分の持っている力を出し切りたい」と前向きな姿勢を示しています。
チームメンバーへの影響も大きく、岡村真選手は宮田選手からの「応援してるから」というメッセージが大きな力になったと語っています。不安もあったが、今は自分たちの目標に向けて調整が進んでいると中村遥香選手も明るく語りました。
日本協会の田中光女子強化本部長も、コーチ陣が不安な顔を見せないようにし、チームの雰囲気作りを大切にしていると述べました。また、SNSなどの情報から選手たちが動揺しないようにする配慮もされています。
宮田選手の現状については詳細は語られませんでしたが、所属の順天堂大学でケアが行われているとされています。チーム全体が困難な状況にある中で、彼女たちは前向きに戦い抜く覚悟を見せています。
この異例の事態は、五輪の規定と厳格な管理の結果ですが、それでもなお、選手たちの挑戦は続きます。彼女たちの頑張りを応援し、今後の試合での健闘を期待しましょう。
