島根県警が勤務中の警察官のサングラス着用を認める通達を初めて出しました。これは猛暑対策の一環で、強烈な日差しから目を守るための措置です。これまで、「威圧感がある」という理由から慣例的に避けられていましたが、熱中症のリスクが高まる中での決断です。松江署比津交番所長の七海大輝警部補は、サングラスをかけてコンビニでスポーツ飲料を購入し、店員に特殊詐欺防止を呼びかけました。
また、コンビニでの飲料購入も改めてルール化されました。これまでは「職務怠慢」と誤解されないよう遠慮していましたが、暑さ対策と「見せるパトロール」の一環として正式に認められました。これにより、警察官は効率的に活動しつつ、市民への犯罪防止の呼びかけも行えます。
警察官は鉄板入りの防刃チョッキや無線機などの重装備を身に着け、過酷な条件で働いています。特に暑い日には体力の消耗が激しく、適切な暑熱対策が求められます。警務課企画室の岩崎健室長は、「重装備の警察官には適切な対策が必要。警察官が働きやすくなることで、県民の安心安全が守られる」と理解を求めています。
一見、「アブナイ刑事」のように見えるサングラス姿ですが、実際には警察官の厳しい現実と健康リスクを軽減するための措置です。彼らの努力と工夫に感謝しつつ、私たち市民も理解と協力を示したいものです。
