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因果応報 原監督?

巨人の阿部慎之助監督が1年目で優勝に迫っている一方で、原辰徳前監督が複雑な心境にあることは想像に難くありません。阿部監督が率いる巨人は、エース戸郷の活躍で優勝へのマジックを「8」に縮め、球団史上22年ぶりとなる新人監督の優勝に近づいています。しかし、この成功には原監督が築いた基盤があるのも事実。戸郷をエースに抜擢し、若手の山崎伊織や浅野翔吾といった有望株を見出したのは原前監督の功績です。

原監督は自らの指導によって成長した選手たちが活躍する姿を喜ぶ一方で、心の中では悔しさも抱いているでしょう。特に、浅野翔吾の台頭が原監督のモヤモヤを増幅させているといいます。浅野は2022年のドラフト1位で入団しましたが、その選出は原監督の意向が強く反映されたもので、高校生外野手を1位に指名するという異例の決断でした。このような経緯もあり、原監督は浅野を自らの「発見」として強い自負を抱いていました。にもかかわらず、原監督は事実上の解任という形でチームを去らざるを得なくなり、その後阿部監督がこの「おいしいとこ取り」をしている状況に、不満を感じているのかもしれません。

しかし、この状況はかつて原監督が自身の前任者、高橋由伸監督にしたことと似ているとも言えます。2015年に原監督が巨人を一度退いた際、チームは戦力的に弱体化しており、加えて野球賭博事件の後処理をすべて高橋監督に任せる形となりました。高橋監督はその後の3年間、1度も優勝することなく、巨人の指揮を降りることになりますが、その背景には原監督がチームを去った際の混乱がありました。そして、2019年には再び原監督が復帰し、リーグ優勝を果たしました。

この一連の出来事は、まさに因果応報という言葉がぴったりです。原監督が高橋由伸監督に対して行ったようなことが、今度は自分自身に返ってきたのではないでしょうか。