とんねるず29年ぶり武道館ライブ 昭和の魅力満載、松本よりもホワイト!?
お笑いコンビ「とんねるず」が、29年ぶりに東京・日本武道館でライブを開催しました。昭和の時代に一世を風靡した彼らが、60代に差し掛かる今、再びファンの前に立ち、感動と笑いを届けました。昨今の若者向けの音楽やお笑いが新しさを追い求める中で、とんねるずのライブはまさに昭和のエネルギーが炸裂した瞬間でしたが、その「昭和感」は松本人志さんのような尖ったスタイルとは一線を画す、どこかホワイトな魅力を放っていました。
30代から60代へ—年齢を重ねても変わらぬコンビ愛
ライブ初日、会場に足を運んだファンの中心は50代とあって、懐かしのヒット曲が流れると一気に青春時代に戻ったような感覚を味わったことでしょう。「情けねえ」や「ガラガラヘビがやってくる」などの代表曲が次々に披露される中、石橋貴明(63)と木梨憲武(62)の息ぴったりのコンビネーションが光りました。ライブの途中で見せたサプライズ演出や、金テープが舞う派手な演出も昭和のアイドルライブを彷彿とさせ、まるで時代を超えたかのような感覚に包まれました。
ライブの流れの中で、二人は約1曲でステージを去り、「以上を持ちまして終了」と宣言。それに対する観客のアンコールの声を受けて再登場し、2時間超えのアンコールライブを展開。若かりし頃のとんねるずの姿が蘇る瞬間でした。
松本さんとの違い—尖ったユーモアではなく、安心感
松本人志さんのように、時には物議を醸すような尖ったユーモアを持ち味とする人物も多い中、とんねるずのユーモアはどこか「ホワイト」な印象を与えます。時折、ライブでの軽快なトークや、石橋のウッドベース、木梨のギターのパフォーマンスがユニークな笑いを生み出すものの、それらは観客を不快にさせることなく、むしろ懐かしさと安定感を感じさせます。
「疲れたー」と言いながらも、ライブを約2時間半にわたって繰り広げ、体力的に辛い様子を見せつつも、それを楽しむ姿勢が、いわゆる「昭和のアイドル的な温かみ」を放っていました。派手なパフォーマンスやヒップな演出を追求するわけではなく、あくまで観客と一緒に楽しむ姿勢が大きな魅力となっています。
レジェンドとしての存在感
ライブ終了後、石橋は「ワンフー(ファン)愛してます!」と感謝の気持ちを込めて言い、再会を約束して締めくくりました。その姿は、昭和の時代から変わらぬ姿勢であり、今の時代においてもファンとの絆を大切にする姿勢を感じさせます。
とんねるずの音楽活動は、単なる懐かしさだけでなく、時代を超えてファンを魅了する不変の魅力を放っています。その昭和の雰囲気に現代的な清潔感をプラスした形が、松本さんとは違う形で「ホワイトな魅力」を放っているのでしょう。
次回のライブでも再会を期待するファンが多い中、とんねるずの存在はまさに「昭和から未来へ」と続くレジェンドであり、これからも輝き続けることでしょう。