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「国会議員になるなら、大学で政治を学ぶよりアイドルになれ!?」

「国会議員になるなら、大学で政治を学ぶよりアイドルになれ!?」

2024年10月27日、自民党の新人で元タレントの森下千里氏が比例東北ブロックで初当選を果たしました。愛知県名古屋市出身の森下氏は、かつてレースクイーンやバラエティ番組で活躍し、幅広い人気を誇っていたタレントです。今回の当選で、彼女は見事に国会への切符を手に入れましたが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。

森下氏は、2019年に芸能界を引退し、2021年の衆院選で旧宮城5区から立候補しましたが、結果は立憲民主党安住淳氏に敗れ、比例復活も果たせませんでした。しかし、自民党は彼女の潜在的な影響力と支持層の広さに期待し、比例東北ブロックでの擁立を決定。その際の名簿順位は「東北ブロックの単独2位」とし、これは全国の自民党新人候補の中で唯一、彼女だけが名簿上位に優遇されたということです。この抜擢には、タレントとしての知名度が大きく寄与したと見られます。

タレントから政治家へ:必要なのは知名度

かつてはレースクイーンとして活躍し、バラエティ番組やドラマにも出演していた森下氏。多くの人が彼女の明るいキャラクターと親しみやすさに魅了され、根強いファン層が築かれていました。彼女の経歴から、「政治家になるなら大学で政治を学ぶよりも、タレントとして知名度を得る方が効果的では?」という皮肉も浮かび上がります。

確かに、森下氏が政治家としての経験や専門的な政策知識を備えているかどうかは疑問が残りますが、彼女の知名度や一般人に近い感覚が、逆に政治に新風を吹き込むのではないかという期待もあるのです。

「10増10減」の影響で進んだ戦略的な配置

今回の選挙では、小選挙区の定数が「10増10減」により調整され、特に東北地方では宮城県の区割りが再編されました。こうした背景もあり、自民党比例代表において森下氏を抜擢する戦略をとりました。単独で名簿上位に位置づけられたのは全国でも彼女だけであり、自民党内でも相当の期待がかかっていると言えるでしょう。

政治家への転身:タレントのバックグラウンドが果たす役割

森下氏の当選は、政治家の資質や背景に関する議論を再燃させています。「政治の知識や経験よりも、広く知れ渡った名前やキャラクターが、むしろ政治の世界で有利に働くのではないか?」といった声が聞かれるのも、彼女のようなタレント出身の政治家が登場した際の常です。実際、森下氏のようにタレント業を通じて知名度を獲得し、それを政治活動に活かすことは、現代の選挙戦略として確かに有効な手段となりつつあります。

このように、知名度を得るための道として「アイドルやタレント活動」が政治の舞台で有利に働くとするならば、もはや「政治家になりたいなら大学で政治を学ぶより、アイドルになった方が良いのでは?」と冗談交じりで言われるのも、あながち見当違いではないかもしれません。