ええっ、ここで負ける？巨人まさかの完封負けで黒星スタート
10月16日に行われたJERAセ・ファイナルステージ第1戦で、巨人は痛恨の完封負けを喫し、アドバンテージを含め1勝1敗のタイとなりました。東京ドームを舞台に、DeNAとの戦いが激しく繰り広げられましたが、巨人打線は相手先発・ケイの前に苦しみ、反撃の糸口をつかむことができませんでした。
試合は序盤からDeNA先発のケイが好投。彼の力強い直球と変化球に翻弄された巨人打線は、五回1死まで無安打に抑えられ、なかなか突破口が見つからない展開でした。ようやく五回、門脇がチーム初のヒットを放ち、一、二塁とチャンスを広げましたが、続く丸が一ゴロに倒れ、この回も得点にはつながりませんでした。
巨人先発の戸郷も奮闘し、六回1/3を投げ6安打2失点と力投。しかし、試合を左右したのは四回の落とし穴でした。DeNAの佐野にソロホームランを浴び、先制点を許してしまいます。その後、七回には1死一、三塁のピンチを迎え、阿部監督がマウンドに上がり戸郷を降板させました。代わりに登板した高梨も、代打・筒香に左前適時打を浴び、痛恨の2点目を献上しました。
この試合のキーポイントは、巨人打線がDeNA投手陣を打ち崩せなかったことに尽きます。6回を1安打無失点に封じ込めたケイの好投もさることながら、巨人の上位打線が機能せず、特に2番の増田大と3番のオコエが不発に終わったことが響きました。また、終盤のチャンスも活かせず、七回には代打中山が三直に倒れ、反撃の糸口をつかむことができませんでした。
DeNAは下克上を狙い、リーグ3位からファイナルステージに進出しましたが、この勝利で勢いを増し、シリーズの流れを引き寄せた感があります。一方、巨人はリーグ優勝チームとしてのプライドをかけ、次戦以降での巻き返しが求められます。
阿部監督の采配も注目される中、次の試合での打線の復調が鍵となるでしょう。
