阪神、広島戦での痛恨サヨナラ負けと連覇の危機
9月27日、広島のマツダスタジアムで行われた試合で、阪神は今季22度目の延長戦に突入しました。2点ビハインドの状況から、佐藤輝明選手のソロホームランと森下翔太選手の同点打で反撃しましたが、試合は延長12回に突入し、阪神はサヨナラ負けを喫してしまいました。これにより、首位の巨人は優勝へのマジックナンバーを「1」とし、阪神の連覇の夢が大きく揺らいでいます。
試合の序盤では、阪神の先発投手である大竹選手が初回に2失点を喫しました。特に、坂倉選手への右前打が痛手となり、チームは初回から追う展開となりました。試合前の7戦7勝という好成績を考慮すれば、選手たちの期待も高かったですが、6回1/3を投げた大竹選手は6安打2失点とまずまずの内容を見せました。
阪神の打撃陣は初回に満塁のチャンスを迎えましたが、前川選手が一ゴロに倒れ、得点を奪うことができませんでした。0−2の7回には、佐藤選手が右中間に今季16号のソロを放ち、チームに活気を与えました。続く8回には、近本選手の出塁と中野選手の犠打で二死二塁となり、森下選手が同点打を放ちました。ここで阪神は流れを引き寄せるかのように見えました。
しかし、9回には無死一、三塁のチャンスを作るも、代打の糸原選手が浅い右飛に倒れ、続く梅野選手と近本選手が連続して空振り三振に終わり、無得点で終わりました。岡田彰布監督は「ミスしたら負けるということや」と語り、選手たちの守備ミスが勝負を分けたことを悔やみました。
延長戦に突入すると、11回から村上頌樹投手を中継ぎで起用しました。しかし、12回の登板で味方のエラーが重なり、サヨナラ打を浴びる結果となりました。特に、大山選手のエラーが失点に繋がったことが、岡田監督の心を痛めました。彼は「大事なところでエラーが出ると、全てが得点に繋がる」と選手たちの課題を指摘しました。
阪神は今季のチーム失策数が「84」となり、守り勝つ野球を信条とする岡田監督にとって、ミスは常に悩みの種でした。試合後、監督は「ひっくり返さなアカンわな。チャンスでいつもそうやん、負けるときはそんなもんや」と語り、選手たちに課題を突きつけました。
首位の巨人に追い込まれた阪神は、連覇の夢がますます遠のいています。28日には再び勝利を目指しますが、果たして阪神はこの窮地を乗り越え、逆転劇を演じることができるのでしょうか。今後の展開から目が離せません。
