立憲民主党の新代表に選出された野田佳彦氏、なぜ「二匹目のドジョウ」？
2024年9月23日、立憲民主党の新代表に選出された野田佳彦氏は、かつて「ドジョウ宰相」と呼ばれた元首相です。彼が「ドジョウ宰相」と呼ばれるようになったのは、2011年8月29日の民主党代表選挙での演説がきっかけです。野田氏はその演説で、自らを「どじょう」に例え、「どじょうはどじょうの持ち味があります。金魚のまねをしてもできません。赤いベベを着た金魚にはなれません。どじょうですが、泥臭く国民のために汗をかいて働いて、政治を前進させる」と述べました。この発言が強い印象を与え、メディアから「どじょう演説」と名づけられ、首相就任後は「どじょう総理」「どじょう宰相」と称されるようになりました。
野田氏は、平成24年に衆院解散を断行し、民主党を下野させたことへの批判が根強く残っていますが、党内の支持を固めて代表選に臨みました。彼の支持基盤には、地元千葉県連の有志議員や中堅・若手グループ「直諫の会」の重徳和彦衆院議員らが含まれます。また、党内グループ「一清会」を率いる小沢一郎衆院議員の支持も取り付けました。次期衆院選に向けて、穏健な保守層への支持拡大を図り、野党間の協力関係構築に乗り出す構えです。
野田氏が「二匹目のドジョウ」と言われる理由は、彼が再び首相の座を目指し、政権交代を狙っているからです。彼は、かつての「ドジョウ宰相」としての経験を活かし、再び国民のために泥臭く働くことを誓っています。彼の政治家としての原点や、中小企業支援策に力を注ぐ姿勢は、再び国民の支持を集める可能性があります。
野田氏の今後の動向に注目が集まる中、彼が掲げる野党連携や党勢拡大のプランがどのように進展するかが鍵となります。彼の「どじょうの政治」が再び成功するかどうか、注目されるところです。
