ノルウェーのマッタ・ルイーセ王女（52）と自称霊媒師のデュレク・ベレット氏（49）の結婚が話題を呼んでいます。王女は「透視能力がある」「天使と話せる」と主張し、ベレット氏も「自分は6代目シャーマンで、精霊から力を授かり、前世は古代エジプトのファラオだった」と語るなど、異色のスピリチュアルカップルです。二人は2022年に婚約し、王女はその後、公務から離脱しました。今回の結婚式はノルウェー西部のガイランゲルで行われ、国王ハラルド5世をはじめとする王族や複数のスウェーデン王室メンバーが出席しました。
しかし、この結婚は祝福される一方で批判も受けています。王女とベレット氏はスピリチュアル関連のビジネスに力を入れており、王室の名声を商業利用していると指摘されています。王女は「奇跡の起こし方」についての学校を運営し、ベレット氏も「シャーマンスクール」を展開しています。さらには、新型コロナウイルスの予防効果があるとされるメダルを販売するなど、王室の権威を利用した商売と見られ、メディアとの関係も悪化しています。
ベレット氏の「霊媒師としての能力」を信じるかどうかは別として、彼は「自分の結婚が予言されていた」と述べています。この発言も含め、彼のスピリチュアルビジネスは一部の支持を集める反面、ノルウェー国民からは「奇妙な主張を繰り返す人物」として厳しい目が向けられています。
式典では取材を限定し、出席者にSNSでの情報共有を控えるよう求めるなど、独占的な報道体制が敷かれました。王女と霊媒師との異色の結婚は、今後も注目と議論を呼び続けることでしょう。
