2025年4月25日、2013年の牝馬クラシック三冠を制した名牝・メイショウマンボが急逝しました。15歳という年齢での突然の訃報に、競馬ファンや関係者からは深い悲しみの声が上がっています。本記事では、彼女の輝かしい競走生活と、その後の歩みを振り返ります。
メイショウマンボのプロフィール
- 生年月日：2010年2月25日
- 性別：牝
- 毛色：鹿毛
- 父：スズカマンボ
- 母：メイショウモモカ（母父：グラスワンダー）
- 生産者：高昭牧場（北海道浦河町）
- 馬主：松本好雄氏
- 調教師：飯田祐史（栗東）
- 通算成績：31戦6勝
- 主な勝鞍：
- 獲得賞金：約4億3519万円
- 表彰歴：2013年 JRA賞最優秀3歳牝馬
2013年──輝かしい三冠達成の年
メイショウマンボは、2012年11月にデビュー戦を勝利で飾り、翌年のクラシック戦線に名乗りを上げました。桜花賞では10着と敗れたものの、武幸四郎騎手の進言により追加登録料200万円を支払ってオークスに出走。9番人気の低評価を覆し、見事GⅠ初制覇を果たしました。
その後、秋華賞では兄・武豊騎手騎乗のスマートレイアーを抑えて勝利。さらにエリザベス女王杯でも古馬を相手に堂々と勝ち切り、GⅠ三冠を達成しました。この年の活躍が評価され、JRA賞最優秀3歳牝馬に選出されました。
引退後の歩みと繁殖生活
2014年2月末、飯田明弘調教師の定年引退に伴い、息子である飯田祐史調教師の厩舎に転厩。その後も現役を続けましたが、勝利からは遠ざかり、2017年4月の阪神牝馬ステークス（14着）を最後に引退。引退後は生まれ故郷の高昭牧場で繁殖牝馬として過ごしていました。
関係者のコメント
馬主の松本好雄氏は、「ああいう血統の馬からGⅠを3つも勝つような馬が出るとは。感謝してもしきれないです。感動をもらいましたし、長く楽しませてもらいました」と、愛馬への感謝の気持ちを述べています。
また、調教師の飯田祐史氏は、「ホッコータルマエの子を産んでから、産後が良くないと聞いていました。北海道へ様子を見に行ったのですが、そのあと亡くなったと聞きました。非常に残念です。父（飯田明弘）にとっても特別な馬だったと思いますし、この血統にはお世話になりました。いい思い出をたくさんもらいましたね」と、惜別の言葉を送っています。
最後に
メイショウマンボの突然の訃報は、多くの競馬ファンにとって大きな衝撃となりました。彼女の走りは、今もなお多くの人々の記憶に鮮明に残っています。その輝かしい功績と、関係者との深い絆は、これからも語り継がれていくことでしょう。
