公明党、代表選びの苦境へ…石井氏落選で新たな混乱
石井代表の落選で党内に激震
衆院選で公明党の石井啓一代表が落選し、党内に大きな衝撃が走りました。石井氏は先月、長年の代表であった山口那津男氏から後継を任され、就任からわずか1ヶ月での敗北となり、辞任の見通しも示しています。この予想外の結果に、公明党関係者からは「完全にもらい事故だ」との声が上がり、政権を担う党としての立場も揺れています。
後任候補は誰?党内の悩み
現在、後任候補として有力視されているのは、温厚な人柄で知られ、政務経験が豊富な斉藤鉄夫国土交通相です。斉藤氏は自民党とも良好な関係を築いていることから、党内でも期待されていますが、72歳という年齢が気になる点でもあります。
また、岡本三成政調会長も後任候補として名前が挙がっています。59歳と比較的若く、外資系金融機関から政界に転身した経歴を持つ岡本氏は、実務能力が高く評価されています。しかし、代表経験がないため、党全体をまとめるリーダーシップが求められます。
山口前代表の再登板や女性党首の可能性も
一部の党員からは、再び山口氏の登板を望む声もあり、または女性党首として竹谷とし子副代表の登用を検討する意見もあります。竹谷氏は参院議員3期の経験を持ち、現代の多様性の流れに応じた選択として注目されています。
新代表に求められる「いばらの道」
新たな代表には、次の大型選挙や2024年度の予算編成など、党の信頼を再構築するための力が求められています。果たして公明党はどのような決断を下すのか。新代表がどのように不安定な政局を乗り切っていくのか、今後の動向に注目です。