創部からわずか9年目でプリンスリーグ北信越2部初挑戦を果たした新潟の新鋭、上越高は貴重な経験を積み重ねています。開幕戦では福井の伝統校、丸岡高に0-2で惜敗しましたが、今回の松本U-18との対戦でも前半にはFW石山睦樹(3年)やMF天野龍之介(2年)がチャンスを演出しました。
チームの中心はMF松澤煌成主将(3年)で、「左足を見て欲しいんですけど、持った時のアイディアとか、ドリブルとかはもう見て欲しいですね」と語る彼は後半に左足のパンチ力や突破力を発揮し、チームを引っ張りました。しかし、得点を奪うことはできず、0-4で敗れました。
松澤は「(チームとして、)強度的には全然やれてると思うんだけど、やるべきこととかやらないと失点しちゃうし、決め切るところを決めないと勝てない」とコメント。チームは競り合いでの強度や走り負けないことに手応えを感じていますが、細部までを突き詰めていく必要があります。
指揮を執る藤川祐司監督も「最後の3分の1で差が出るんで、そこはこだわってやりたい」と語っています。今年は、昨秋の選手権予選で奮闘した松澤やMF松林大翔(3年)に加え、若手のMF天野ら2年生4人が先発しました。
チームは昨年から主軸が大きく入れ替わっていますが、今年はリーダーシップを取れる選手が多いという。藤川監督が「伸びしろがある。楽しみですね」と説明するチームは、自分たちも次の世代に繋ぐ、また何かを残す一年にする意気込みです。
松澤は「(上越に進学した理由は)藤川さんが元Jリーガーというのが大きくて、その指導の下でやりたいなと。フィジカル的なところも人間性のところとかも伸びました。(今年は)リーグ戦を通しながらどんどん成長していくっていう、最終的には笑って終われるような1年間にしたい。もちろん、プリンス1部昇格したいですし、選手権、インターハイでは決勝まで行って、全国に行きたいなと思ってます」と意気込んでいます。