副知事もまともだった!?兵庫県知事問題で揺れる百条委員会
兵庫県の斎藤元彦知事を巡る告発文書問題が、県議会の百条委員会で紛糾しています。この問題の鍵を握るとされる「公用PC内のデータ」について、片山安孝前副知事が調査の必要性を訴える要望書を提出しました。混乱の中でも、片山氏の姿勢には「まともな対応を取っている」との声も聞かれます。この問題の背景と今後の展開について整理します。
公用PCのデータ調査を訴える片山氏
片山前副知事は、10月に非公開形式で行われた百条委員会に出席し、告発文書に関する証言を行いました。その際、公用PC内のデータに「倫理上問題のあるファイル」があったことを証言しようとしましたが、委員長に発言を制止され、証言が中断される事態となりました。
11月14日付で県議会議長宛に提出された要望書の中で、片山氏は「公用PC内のデータ調査が必要」と強調しています。また、証言の制止について「不公正な運用」と批判し、適切な調査を求めました。プライバシーへの配慮は秘密会形式や外部開示しない誓約で十分対応可能としています。
委員会の対応に疑問の声
片山氏の証言が中断された際の百条委員会の対応には、多くの疑問が残ります。委員長が「尋問を続行することが不可能」として終了を宣言しましたが、これについて片山氏は「不可解で不公正」との見解を示しています。さらに、百条委員会で「資料請求が却下されている」点についても、一部の県議からは事実究明の妨げになるとの批判が出ています。
問題解決の鍵は「公用PC」と「事情聴取資料」
増山誠議員(維新)は、今回の問題を解決するためには、公用PC内のデータと事情聴取資料が不可欠だと述べています。これらの資料は公益通報者保護が争点となっている現状では、特に重要とされています。増山氏は12月9日に行われる百条委員会理事会で再度資料要求を申請し、審議結果に注目してほしいと訴えています。
副知事の姿勢に評価の声も
片山氏は告発文書問題の真相解明に向け、終始一貫して調査の必要性を主張しており、その姿勢には評価の声もあります。混乱の中で、県民からは「副知事の対応はまともだったのではないか」との意見も聞かれます。問題解決に向けた公正な議論と適切な調査が行われることを期待したいところです。
今後の注目点
12月9日の百条委員会理事会で、資料要求が通るかどうかが問題の分岐点となりそうです。県議会がどのような判断を下すのか、そして斎藤知事問題の真相がどこまで明らかにされるのか、今後も目が離せません。