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タレント・ピーコさん死去――79歳、双子の弟おすぎとの波乱の晩年

タレント・ピーコさん死去――79歳、双子の弟おすぎとの波乱の晩年

ファッション評論家やシャンソン歌手としても知られるタレントのピーコさん(本名・杉浦克昭)が9月3日、敗血症による多臓器不全で亡くなりました。79歳でした。葬儀は近親者のみで執り行われました。ピーコさんは弟のおすぎさんと「おすぎとピーコ」としてテレビやラジオで活躍し、その毒舌トークで一躍人気を博しました。しかし、晩年は波乱に満ちたものとなりました。

おすぎさんとの50年ぶりの同居

2021年、ピーコさんは双子の弟で映画評論家としても著名なおすぎさんと50年ぶりに同居を始めました。おすぎさんは認知症の症状が進行しており、介護を必要とする状態でした。ピーコさんは弟の状態を心配しつつも、「私が面倒をみるしかない」と周囲に語っていたと言います。その言葉には弟への深い愛情と責任感が込められていましたが、どこか嬉しそうな様子もあったといいます。

わずか3か月で同居解消、施設入所へ

しかし、その同居生活はわずか3か月で破綻してしまいます。おすぎさんはピーコさんとの生活に耐えられず、結果的に「認知症対応型共同生活介護施設」へ入所することになりました。おすぎさんの施設入所にはピーコさんが付き添い、面会にも何度も足を運びました。最初のうちは面会を重ねていたものの、徐々にその足も遠のいてしまったと言います。

施設入所の際、おすぎさんは穏やかな表情を見せていたものの、ピーコさんは寂しげな様子だったと報じられています。同居を楽しみにしていたはずのピーコさんにとって、短期間での同居解消は心の整理がつかないものだったのかもしれません。

弟への愛情と後悔の念

ピーコさんは、晩年に弟との再会を果たし、再び生活を共にすることを望んでいたようです。しかし、予想外の展開で弟を介護施設に預けることとなり、ピーコさんの心には深い後悔が残ったことでしょう。おすぎさんを面倒見ることに喜びを感じつつも、その介護が思い通りにいかなかったことが、ピーコさんの晩年における心の葛藤を生んだのではないでしょうか。

ピーコさんは亡くなる直前まで弟を気にかけ、最後までおすぎさんとの絆を大切にしていました。二人が再び寄り添うことは叶いませんでしたが、その長い人生の中で築いた兄弟愛は、今も多くのファンの記憶に残っています。