闇バイトに応募した鈴木容疑者、千歳に移住した背景とは?
10月5日に札幌市豊平区で発生した強盗致傷事件で、逮捕された千歳市在住の建設作業員、鈴木陸容疑者(25)。彼が「金に困り、闇バイトに応募した」という趣旨の供述をしていることが新たに判明しました。元々神奈川県に住んでいた鈴木容疑者は、なぜ千歳に移住し、事件に至ったのでしょうか?
移住の理由は次世代半導体工場関連の工事
鈴木容疑者は、次世代半導体メーカー「ラピダス」の関連工事に従事するため、神奈川県から千歳に移住したとされています。この移住によって安定した仕事を手に入れようとした可能性がありますが、経済的な困窮は解決されなかったのかもしれません。そのため、結果として彼は「闇バイト」という犯罪の道に進むこととなったのでしょう。
犯行時の「指示役」との通話
事件当日、鈴木容疑者は住宅に押し入り、住人の男性を粘着テープで縛って怪我を負わせ、現金3万円を奪いました。捜査関係者によると、鈴木容疑者は犯行時にスマートフォンで何者かと通話していたことが確認されており、警察は「指示役」とのやり取りがあった可能性が高いと見ています。このため、鈴木容疑者のスマホを押収し、解析を進めています。
首都圏で相次ぐ闇バイト犯罪との関連性
首都圏では、闇バイトを通じた強盗事件が続いており、今回の札幌での事件も手口が類似しているため、警察は慎重に関連を捜査しています。ネット上で簡単に仕事を探せる一方、犯罪に手を染める若者が増加している現状が浮き彫りになっています。鈴木容疑者も同様の罠にはまり、金銭的な問題から闇バイトに応募してしまったのでしょう。
生活困窮が招いた犯罪の裏側
鈴木容疑者の事件は、地方での安定した仕事を求めながらも、経済的に追い詰められた現代の若者の姿を映し出しています。犯罪に走る背景には、将来の不安や経済的なプレッシャーが大きく関与しているのかもしれません。