国民的なアニメのキャラクターに命を吹き込んだレジェンド声優、旅立つ
アニメ『ドラえもん』の野比のび太役や、『ヤッターマン』のドロンジョ役などで知られる声優の小原乃梨子さんが、7月12日、永眠されました。88歳でした。
小原さんは東京都出身。1958年に劇団ひまわりに入団し、舞台女優としてのキャリアをスタートさせました。その後、声優業に転身し、アニメや吹き替えなど幅広い分野で活躍しました。
代表的な出演作品としては、やはり『ドラえもん』の野比のび太役が挙げられます。1979年から2005年までの26年間、藤子・F・不二雄先生の原作そのままの、愛らしい声で国民の心を掴みました。
『ヤッターマン』では悪役のドロンジョ役を演じ、コミカルで憎めないキャラクターを作り上げました。その他にも、『アルプスの少女ハイジ』のペーター役、『未来少年コナン』のコナン役、『ど根性ガエル』のひろしの母ちゃん役など、数多くの作品で個性的で印象的なキャラクターに命を吹き込みました。
晩年も精力的に活動し、2021年には映画『漁港の肉子ちゃん』に出演するなど、その存在感は衰えることはありませんでした。
小原さんの訃報を受け、多くのファンや関係者から追悼の言葉が寄せられています。
「のび太の声は小原さんしかいない」「ドロンジョの悪役っぷりが最高だった」「子どもの頃からずっと聞いてきた声」「優しくて温かい声だった」など、その功績と人柄を偲ぶ声が相次いでいます。
小原さんの優しい声と温かい人柄は、これからも多くの人々の心に残り続けることでしょう。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
小原乃梨子さんの主な出演作品