パリ五輪の追加競技であるブレイキン女子で、湯浅亜実、通称AMIが見事に金メダルを獲得し、オリンピック初代女王に輝きました。ブレイキンは1970年代にアメリカ・ニューヨークで誕生したヒップホップ文化から生まれたダンスで、自由度の高いパフォーマンスが特徴です。今大会では1対1の対決形式で行われ、DJが流す音楽に合わせて即興でパフォーマンスを披露し合う形式が採用されました。
AMIの優勝は、技術の高さだけでなく、彼女が持つ独特のオリジナル性に大きく依存しています。彼女は決勝戦でリトアニアのNICKAと対戦し、合計3ラウンドの試合で全てのラウンドを制しました。流れるようなフットワークからのダイナミックな回転技、空間を広く使った動き、そしてフリーズ技の正確さと力強さが際立っており、観客を魅了しました。これらのパフォーマンスは、技術性、多様性、完成度、独創性、音楽性の5つの基準で高く評価され、結果は3－0の完勝でした。
彼女のオリジナル性は、過去に経験した海外留学が大きく影響しています。AMIは世界のトップダンサーたちと交流し、技術や表現力を向上させました。この経験が、彼女のパフォーマンスにおける独創性や国際的な視野の広がりに繋がっています。また、YouTubeも彼女の成長において重要な役割を果たしています。YouTubeを通じて他のダンサーの動画を見て新しい技やアイデアを取り入れ、自身のスタイルを磨いてきたのです。さらに、彼女自身もパフォーマンスを発信し、ファンや仲間と交流する場として活用しています。
これらのリソースを最大限に活用し、留学やYouTubeを通じて技術を磨き続けたことが、AMIの金メダル獲得に繋がりました。彼女がどのように進化し続けるのか、また新たなステージでどのようなオリジナル性を見せてくれるのか、今後も目が離せません。
